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塗師 岡田表寛作 松竹梅蒔絵吸物椀 10客組 共箱






本作は、京塗の流派「表派」に属する塗師・岡田表寛による吸物椀10客組です。岡田表寛は、江戸後期の名工・木村表斎を祖とする「表派」の系譜に連なる漆芸家で、主に懐石道具や茶道具などの漆塗りを手がけてきた職人として知られます。
本椀では、黒漆地に金銀を基調とした蒔絵で、古来より吉祥の象徴とされる「松」「竹」「梅」が描かれています。松は長寿と不老、竹は節目ある成長と潔白、梅は厳寒に先んじて花を咲かせることから忍耐や再生の意を宿し、三つ合わせて慶事にふさわしい意匠とされます。
蓋・椀身ともに端正な形状に整えられ、意匠の配置も計算された間合いを持って描かれており、祝儀の膳や茶事の一献にも適した作行きです。表派らしい端正な塗りと、過度に華美に傾かない品位ある蒔絵表現が調和した一品となっています。
- 商品名:塗師 岡田表寛作 松竹梅蒔絵吸物椀 10客組 共箱
- サイズ:直径12㎝ 高さ9.3㎝ 高さ(身)6㎝
- 価格:520,000円
2025-06-12 | Posted in items | Comments Closed