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9代中村宗哲造 桐蒔絵煮物椀10客組 共箱

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本品は、京塗の名跡・九代 中村宗哲(1880–1957)による、桐蒔絵の煮物椀 十客組です。黒漆地に金・朱で桐文を描いた意匠で、共箱を伴います。

桐は、古来より「鳳凰の棲む木」とされ、吉祥の象徴として知られる文様です。特にこの椀にも見られる五三桐(ごさんのきり)は、天皇家や豊臣秀吉ゆかりの紋としても有名で、桐の文様は日本政府の紋章(五七桐)にも用いられています。器面を大きく使って配された桐葉は、勢いと品格を備えた構成で、改まった席にも映える図柄です。

器全体にわたって大きく配された桐文は、蓋・身・内側にまで連続して展開されており、朱から金への色調の変化も含め、視覚的に統一された構成が特徴です。十客が揃った組物として、茶事や祝いの席に適した実用性と品格を備えています。

中村宗哲家は、江戸中期より続く京塗の塗師の家系であり、歴代が茶道具を中心に制作を行ってきました。九代 宗哲(本名:中村誠一郎)は明治13年(1880)に生まれ、大正〜昭和にかけて活動。蒔絵・塗物を中心に制作を行い、昭和32年(1957)に没。宗哲の名跡は現在十三代まで継承されています。

  • 商品名:9代中村宗哲造 桐蒔絵煮物椀10客組 共箱
  • サイズ:直径13.8㎝ 高さ10㎝ 高さ(身)7㎝
  • 価格:800,000円
2025-06-12 | Posted in itemsComments Closed